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作るひとの話

300年生き続ける菌と作る自然発酵、無添加のお漬物/うまもん株式会社

「うまもん」といえば、この町で知らない人はいない老舗漬物屋。
錦帯橋から大名小路を歩いてくると風情のある建物が。

この建物は300年以上前からあって、以前は醤油蔵だったそう。
ここに生き続ける菌は、漬物たちにも良い作用があるのかも(笑)
世の中に沢山出回っているお漬物もおいしいんだけど、うまもんのお漬物は一味違う気がする。

うまもんの漬物づくりは手作業で、時間をかけて手間ひまかけて作られる。
なんと三度漬けの自然発酵!
三度漬けって何??
それを探るべく、工房へ潜入!!

いつも建物の外から覗いているけど、中に入るのは初めて!
大量の白菜がインパクト大!!
そして工房の梁が立派でかっこいい!

三度漬け白菜の作業中だったので、その工程を説明してもらいました。

まず、大量の大きな白菜を選別し半分の大きさにカット。

塩と一緒に漬け込む「荒漬(あらづけ)」をしていきます。

数日経つと白菜の水分が抜けて半分ほどに👀
ここへ塩や昆布を加えてさらに漬けます。
これが「中漬(なかづけ)」

漬物樽に乗っている石がどんどん下に下がって、嵩がめちゃくちゃ減ってる?!
これではまだまだ終わらない!

ここへ唐辛子、ニンニク、塩を加えて漬けていく「本漬(ほんづけ)」作業があるのです!!

こうして漬け込んだ漬物が「三度漬け」というもの。
こんなにぺらぺらに!!
こうして漬け込むことで自然に発酵していって、乳酸菌や酵母たちの微生物が働いておいしい漬物になっていくんだそう。
しかも、うまもんのお漬物は保存料を使わなくても持ちがいいから、合成着色料・甘味料・保存料が無添加。

美味しいお漬物が食卓にあるだけで幸せな気分になれる。
しかも、菌たちが腸に働きかけるからなんだか調子も良し♡

うまもんの看板娘、ゆりちゃんは若者たちから漬物離れを防ごうと意欲的に活動中。
自宅で簡単に漬物ができるTOCOTOを立ち上げて、ぬか床作り体験をしたりとアイディアいっぱい!

忘れてはいけないのがうまもんの歴史ある建物。
入口にはうまもんの商品が並ぶショップがあるだけでなく、奥にはきれいに整えられた中庭や、なぜか下足箱があってさらにその中にお雛様が(笑)

見学はいつでもできるそうなので、是非店舗にも訪れてほしい!
工房見学ツアーやぬか床作り体験もできるので、興味ある方は連絡してみては?

●〇●info●〇●
うまもん株式会社
℡:0827-41-2115

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