この町に住む人で、錦帯せんべいを見たことがない人はいないのではないだろうか。
錦帯橋を模した緩やかなカーブを描いたかわいい形のおせんべい。
重ねてみても、並べてみてもかわいい♡
箱で買っても箱自体がアーチを描いていてかわいい♡
このおせんべいを作っているお店「古田秋栄堂」は、錦帯橋のバスターミナルそばにそっと佇んでいる。
実はこちらのお店、創業が文政八年!
つまり、江戸後期からあるのだという。
ご主人の古田晧二さんは、過去帳から数えると6代目。
老舗中の老舗だ。
文政8年よりももっと前は、錦帯橋そばの魚町で料亭として営業をしていたそうだ。
その後、お菓子屋さんとして開業し、錦帯橋周辺で何度か場所を変え、戦後今の土地に移ったそう。
錦帯橋が観光地として名高くなっていったことで、お菓子屋さんとして地元のお土産品などを作っていったのではないのかな?と古田さん。
お菓子屋さんとして創業してまもなく200年。
地元の方に愛されつづけている古田秋栄堂。
錦帯せんべいだけでなく、古田のういろうフリーカーも多い。
外郎がおいしい山口県の中でも、ここの外郎が一番おいしいと買いに来るお客さんもいる。
全国菓子大博覧会でも茶道家元賞を取っているほどだ。
錦帯せんべいの素朴な味が忘れられず、小さいころに食べていたおじいさんが孫のためにと買いに来る姿も見える。
お店で買い物をすると、割れたおせんべいをそっと袋に入れてくれることも♡
そんなせんべいと同じ材料で焼いたカステラも実は隠れた名品。
平日、工房に人手がある平日にだけ焼かれるという。
観光客が多くなる時期には忙しくて焼かないそうなので、ちょっと時期を外して来てみるのもいいかもしれない。
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古田秋栄堂
岩国市岩国1-1-39
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
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